働く場所としての住まい

新型コロナウィルスの影響により、これまで当たり前だったライフスタイルの変更を余儀なくされています。

特に働く場所や働き方はこれを機に急速に変化していきそうです。

IT技術によるテレワークや在宅勤務が増える中で、住空間はどのようにあるとよいのでしょうか。

折角の機会なので、以前構想した「働く場所としての住まい」をテーマにした住戸の計画案を紹介します。

 

■共働きの夫婦と子供の家族3人の住まい

・住空間は“広がり”と“たまり”のあるLDKと“コックピット(操縦室)”の様な個室で構成しています。

・家事をしながら働く場として、家族だけでなく、様々な人を迎い入れるオープンな場としてのキッチン

・食事をするだけでなく、家族の作業場として機能するダイニングスペース

・個室は“室内マド”を閉じればプライベートな仕事場、開ければLDKに光や風が廻り、自然や家族の気配を感じることができます。

・仕事場を新たに独立した空間として設けるのではなく、仕事場を暮らしの空間に融合させることで、生活がより豊かになると考えました。

 

ところで「ワーク・ライフ・インテグレーション」という言葉をご存知でしょうか。

よく耳にする「ワーク・ライフ・バランス」の発想を進めた言葉です。

「仕事と生活」を完全に分断してしまうのではなく、人生の中で両方共に境界なく繋がっているはずで、それぞれが統合し、混じり合っているという意味でインテグレーション(統合)という言葉が使われています。

働き方が変わると住まいが変わり、住まいが変わると働き方が変わる。

住まいのあり方がより一層変化していきそうです。

それぞれの家族にあった住まいや暮らし。

そんな家づくりをお手伝いしています。