大雨のあとで|千葉で暮らす、つくり手として

先日の記録的な大雨により被災された皆さま、また今も復旧作業や不安のなかにいらっしゃる多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。

私自身、この千葉の地で生まれ育ち、いまも拠点を置いて設計の仕事を続けています。各地で道路の冠水や浸水など深刻な被害が出ている様子を目の当たりにし、本当に胸が痛む思いでした。

雨が上がったあと、県内に暮らす同級生や仕事仲間たちとも互いの無事を確かめ合っておりました。

それとあわせて、これまでご縁をいただいたお施主様方へも順次ご連絡を差し上げました。
「市川のケヤキと共に暮らす家」や「一宮のセカンドハウス」、そして私たちのアトリエ兼自邸である「美浜のコートハウス」も含め、幸いにも建物への大きな被害はなく、皆さまが無事に過ごされているとのお返事をいただき、心から安堵しております。大変な状況のなか、温かいご返信をくださり本当にありがとうございました。

千葉県一宮町のセカンドハウス。雨風から住まいを守る深い軒と開口部、芝生の庭の外観
深く掛けた軒が、激しい雨風から住まいと日々の暮らしを静かに守ります。(一宮のセカンドハウス)

海や緑など豊かな自然に恵まれた千葉だからこそ、時に訪れる厳しい気象や自然の猛威とも向き合いながら暮らしていくことの重みを、改めて深く感じています。

住まいは、日々の穏やかな暮らしを包み込む背景であると同時に、過酷な自然から家族の平穏を守る場所でもあります。お天気が落ち着いた頃に、雨樋の流れや敷地の水はけなど、住まいの足元を少しだけ見渡していただければと思います。

深い軒下空間からステンレスメッシュスクリーン越しに望む雨上がりの田園風景
深い軒と柔らかなメッシュの皮膜が、雨風を受け止めながら、穏やかな日常の景色へとつなぎます。

生まれ育ったこの千葉で、同じ景色を見つめるつくり手として。
一緒につくり上げてくださった工務店さんたちと共に、住まいをお引き渡しした後も、皆さまの安心な暮らしの背景であり続けられたらと願っております。

被害を受けた地域の一日も早い復旧と、皆さまが安心して過ごせる日常が戻ることを、心よりお祈り申し上げます。

カワムラアーキテクツ
川村浩二


カワムラアーキテクツ一級建築士事務所

千葉・東京を中心に、神奈川・埼玉など関東一円(ご相談により全国対応)にて、住まい手の暮らしを引き立てる「静かな背景」となる住宅の設計を手掛けています。

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